赤ちゃんが健やかに育つようにベビー向けの音楽を流したりオルゴールを鳴らして胎教をしよう

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妊娠中に、胎教を始める人は少なくありません。それは、お腹の中にいる赤ちゃんに健やかに育って欲しいと願う、親心を持っているためです。しかし、音楽を使った胎教に興味があっても、その効果に疑問を持っていたり、どういった音楽を流せばいいのかがわからず、お困りの方もいるでしょう。今回の記事では、そういった方に向けて、音楽を使った胎教のことを詳しく解説していきます。

音楽を使った胎教とは何か

赤ちゃんはお腹の中で音を認識できるのか

音楽を使った胎教ですが、そもそもお腹の中で音を認識できるのかということに疑問を持つ人もいるでしょう。確かに受精卵が子宮内膜に着床し細胞分裂をしていく初期から中期頃は、徐々に人の形をつくりあげていく段階であり聴覚は完成していません。それが妊娠5ヶ月頃になると脳が発達してきて、五感を司る器官も機能し始めます。その頃になると、音が聞こえたら赤ちゃんは反応できるようになります。母親の血流の音や心臓の鼓動など母体に関わる音だけでなく、赤ちゃんに呼びかける親の声も聞き分ける事が可能です。

音楽を使った胎教の効果

音楽を使った胎教の効果は何かというと、一般的にはモーツァルト効果を挙げる人が多いでしょう。モーツァルト効果とは、モーツァルトの曲に含まれる「1/fゆらぎ」が脳に適度な刺激を与えて、頭を良くするというものです。しかし、モーツァルト効果の根拠とされる研究では、モーツァルトの曲を聞けば頭が良くなるということは言っていません。音楽を聞いた人がリラックスすることで、普段よりも高い能力を発揮できたというくらいの内容です。それに、胎教で音楽を流したとき、音を認識できてもくぐもった音にしかなりません。音楽を聞かせるだけで、赤ちゃんの脳を発達させるというのは難しい話なのかもしれません。

それでは、モーツァルトの曲を流すことが胎教に無意味なのかというと、それはまた別の話です。確かに、お腹の中にいる赤ちゃんははっきりと聞き分けることができないとしても、聴覚を刺激することで生まれてから音を記憶したり言語を習得することに役立つ可能性がないとは言えません。また、モーツァルトの曲に含まれる「1/fゆらぎ」が、妊婦にリラックス効果をもたらします。リラックスして過ごせば自律神経のバランスが保たれ、血流が良くなるし過度な筋肉の緊張を防げます。その結果、発育不良や早産・流産などのリスクを下げることができるでしょう。つまり、赤ちゃんの頭を良くすることは期待できなくても、赤ちゃんの健康を守るということで、音楽を使った胎教は意味があることです。

なお、音楽を使った胎教が妊婦をリラックスさせることが目的とするならば、モーツァルトの曲にこだわる必要はありません。クラシックであればベートーヴェンやバッハでも、リラックスできる曲であれば胎教に使えます。さらに言えば、音楽のジャンルにこだわる必要はないので、ポップスでもジャズでも癒やされる音楽を自由に選んで胎教に使えば良いでしょう。

胎教のための音楽探し

胎教に使う音楽ですが、CDショップやネット通販を探せば、ベビー向けの胎教CDというものが数多く売られています。その多くは、リラックスした状態の脳波「α波」を引き出すというものです。その中から、自分の好みにあったものを選んで購入すればいつでも胎教ができます。しかし、好みのものが見つからないときには、オルゴールを試してみましょう。オルゴールの音とリズムは、人の鼓動や呼吸と近いことから同調しやすいとされています。また低周波から高周波まで幅広い音がなることで、脳に心地よい刺激を与えてリラックス効果をもたらすということで胎教には最適です。

音楽を使った胎教の目的を正しく理解しよう

赤ちゃんの頭を良くするためではなく、妊婦の心を癒やすために音楽を使った胎教をやれば期待通りの結果を得られます。万全の状態で出産できれば、赤ちゃんの健康を守ることができるので親としても喜ばしいことです。そこで使う音楽ですが、CDやデジタル配信の楽曲だけでなくオルゴールでも構わないので、いろいろと聴き比べて癒されるものを選びましょう。

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