YouTube音楽ライセンス「クリエイターミュージック」とは?YouTubeのショート動画収益化についても紹介

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YouTubeの発表によると、2022年6月までの過去3年間で、クリエイターやアーティストなどに総額約7兆円以上の報酬が支払われています。そしてさらにクリエイターや音楽関係者に収益を還元するべく、2023年よりYouTubeの新機能であるクリエイターミュージックとYouTubeパートナープログラムの拡大によるショート動画の収益化が始まります。ここでは、クリエイターミュージックの概要やショート動画の収益化開始について紹介します。

クリエイターミュージックとは?

クリエイターミュージックとは、2023年にスタートするYouTubeの新しい機能です。音楽業界と動画クリエイターの橋渡しをするためのサービスです。YouTubeパートナーに参加しているクリエイターは動画に音楽を使用するためのライセンスを取得することで、簡単に楽曲を使った動画を作れるようになります。YouTube Studio内のクリエイターミュージック機能をクリックすると、動画に使える楽曲を集めたカタログにアクセスして、音楽ライセンスを手頃な価格で購入することが可能です。音楽ライセンスを購入すれば、音楽を使わない動画と同じ収益分配となります。

広告収益は音楽アーティストや権利所有者にも配分される

YouTubeクリエーターが音楽ライセンスを購入することで、アーティストや楽曲の権利所有者は新たな収益源を手に入れることができます。動画クリエーターが音楽ライセンスの購入を望まない場合でも一部のコンテンツは収益分配の対象となり、楽曲のアーティストや権利所有者と収益を分け合うことも可能です。それぞれの楽曲が収益分配の対象であるかどうかは、クリエイターミュージック内で確認できるようになります。なお、収益分配の対象とならない楽曲をライセンスなしで使用した場合、Content IDの申し立てや著作権侵害による削除の対象となる可能性があるので注意しましょう。YouTube動画の作成には、音楽の使用が必要不可欠です。しかしこれまでのYouTubeは音楽ライセンスの申請方法が複雑であるため、音楽を使っている動画から収益を得ることができないというケースが少なくありませんでした。クリエイターミュージック機能が実装されることで、音楽関係者と動画クリエイターの両者がしっかり収益を得ることができるようになるでしょう。

ショート動画の収益化もスタート

クリエイターミュージックとともに、ショート動画の収益化モデルも導入されます。ショート動画とは、YouTubeで閲覧できる15秒間の縦長動画のことです。ショート動画とショート動画の合間に広告を表示されるようになり、2023年からYouTubeショート動画メインのクリエイターに対しても報酬が支払われます。広告収益のうち45%がショート動画クリエイターに分配され、残りはYouTube側のシステム運営に割り当てられます。なお、ショート動画内に音楽を使用しているかどうかは、収益分配の割合に影響しないといわれています。長尺の動画クリエーターだけでなく、ショート動画をメインで制作するクリエイターにも報酬が行き渡る仕組みになるのです。

収益化するための条件は?

ショート動画のクリエイターは、YouTubeの収益化システムであるYouTubeパートナープログラムに参加することで収益化が可能になります。YouTubeパートナープログラムに参加するには、チャンネル登録者1,000人以上、直近12ヶ月間の有効な公開動画の総再生時間が4,000時間または直近90日間の有効な公開ショート動画の視聴回数が1,000万回という条件が設定されています。参加条件を満たせばYouTubeパートナープログラムに申請できるようになり、動画投稿で広告収益を得ることが可能になります。

YouTubeの新機能に注目です!

YouTubeの新機能として、クリエイターミュージックとショート動画の収益化が追加されます。クリエイターミュージックが導入されることで、音楽業界と動画クリエイター双方が報酬を得られるようになり、全てのクリエイティビティが報われる形が実現されるかもしれません。新機能が実用化されれば、アーティストやクリエイターの収益機会はさらに拡大することになるでしょう。

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